特別優良賃貸住宅「特優賃」をメリット・デメリット含めくまなく解説。各地方自治体ごとの検索方法もあり

更新日:2018年07月14日
家族が増えてくると考えなければいけない点の一つに、今住んでいる部屋よりももっと広いところへ引っ越す必要性が挙げられます。

また子どもたちが成長してくると上がってくる生活費に加えて教育費やよりよい環境を提供してあげたい気持ちも強まりますよね。

でもやっぱり引越しするとなると一番気になるのが家賃の問題。そんな高いところは住めないし、給料アップも当分見込めない…。

そんな状態に陥っている人にすごく朗報な制度「特別優良家賃住宅(特優賃)」をぜひとも検討&活用してみましょう。


どれくらい安くなるかと言うと、例えば板橋区なら3LDKの家賃相場が12万〜15万円。

それが特優賃を使えば3LDKで73,700円と5万円以上安くなるんですよ。すごくないですか?

憧れの首都圏への引越しはもちろん&今住んでいる地域でより安くて広いお部屋へファミリー引越しすることができるかもしれませんよ。



    特優賃とは簡単に言うと「家賃補助」

    特優賃の図解

    特定優良家賃住宅、略して特優賃とは、要するに国や地方自治体が家賃を補助できる建物があるので、そこに住めば格安家賃で住むことができますよってこと。

    東京都では「都市型民間賃貸住宅」とか「都民住宅」と呼ばれたりもします。

    民間の地主さん、土地のオーナーと地方自治体や国が連携して建てた建物が対象なので確実に手厚い補助が受けられる仕組み。

    ちなみに、地方自体または地方住宅供給公社が提供している特定公共賃貸住宅(特公賃(とくこうちん)と呼ばれる仕組みもありますが、基本は特優賃と同じです。

    補助期間は基本10年または20年が一般的です。それでもかなり長いですね。


    どれくらい安いのか?安くなるのか?

    家賃補助がありますが、所得額や地方自治体ごとで金額は変わります。

    ただ一般的にはその地域、エリアでその間取りならこれくらいするよね、という相場よりも確実に安くなっています。

    冒頭の例にも出したとおり、5万円安くなる場合もあれば、8万円以上になる場合も。

    家賃はもちろんですが、引越しの際に一番高い費用になりやすい礼金や仲介手数料がゼロな上に、更新料もなし。

    ただし敷金に当たる費用は3ヶ月必要になるのが基本です。

    これは住んだのクリーニングやクロス張替え、床などクッションフロアの張替え、壊れた箇所の修繕などに必要なお金となるのでやむなしでしょう。


    駐車場も基本1台確保&格安

    駐車場のイラスト

    例えば都内23区だと2万円台後半から高いところだと5万円以上駐車場代が必要になりますが、特優賃住宅の場合は1万円という例も。


    URや公営住宅と何が違うの?

    基本的には運営元が違うという認識でOK。

    特優賃や公営住宅は「国や地方自治体」、URは「独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)」が運営しています。

    URの所轄は国土交通省、旧公団住宅が前身なので実質国が運営していると言って良いでしょう。

    独立行政法人の定義
    独立行政法人(どくりつぎょうせいほうじん)は、法人のうち、日本の独立行政法人通則法第2条第1項に規定される「国民生活及び社会経済の安定等の公共上の見地から確実に実施されることが必要な事務及び事業であって、国が自ら主体となって直接に実施する必要のないもののうち、民間の主体にゆだねた場合には必ずしも実施されないおそれがあるもの又は一の主体に独占して行わせることが必要であるものを効率的かつ効果的に行わせることを目的として、この法律及び個別法の定めるところにより設立される法人」をいう。

    出典:Wikipedia


    かなり難しいですが、簡単に言うと

    「日本のためにはやっておくべきことだけど、主体は法人として独立運営させたほうがより効率的だね、だけど管理は国もしっかり関わるよ」

    ってことでしょうか。

    公共福祉の一環的な側面が強いと判断できますね。

    運営元や中の仕組み、審査基準などの違いはあれど、安く入居できるという私たちのメリット一点に絞ってみてみれば、倍率的に考えてもUR、公営住宅、特優賃全部に当たれるだけ当たったほうが得策。


    特優賃に関する口コミや評判





    永遠に安い家賃で住めるわけではありませんが、それでも最長20年は家賃補助が受けられるって知らなかった人も多いのではないでしょうか。

    実際住んでいる人、検討している人、していた人たちの評判を見ても、活用できるならやっぱり使ってみたいですよね。


    気になる特優賃のデメリットは?

    ここまで概要やメリットを述べてきましたが、実際に特優賃を使うに当たってのデメリットについても知っておきましょう。

    単身者・独身の方は利用できない
    単身者の方は基本的に利用不可。ただし婚姻予定の方なら使える場合があるので地方自治体に要確認を。

    それでもだめならURを検討してみましょう(URは独身でも可)。

    物件数が少ない
    そもそもの物件数が少ないため基本的にもう埋まっている地域がたくさんあります。

    この場合はURや各自治体の助成金制度なども併せて検討してみてください。


    毎年補助額が減っていく
    家賃補助の実質補助額は毎年少しずつ減っていくため、負担は年々重くなります。

    逆に、「その期間でなんとか頑張ってね」というメッセージがこもっている感じもしますね。

    ただ補助期間が終わっても住み続けることは可能です。

    特優賃から特優賃物件への引越しは基本不可
    原則特優賃間での引越しはできないとされていますが、これは事前に要チェックを。

    審査基準(所得額)がある
    一定の所得水準の方のみが利用できる制度なので、1千万円以上など高額所得者の利用はできません。

    申込みが可能な人の基準は各自治体ごとで異なるため、下記を参考にしてみてください。


    申し込める人の基準は?

    基本的には2人以上のファミリー世帯。単身者は難しいと思っておいてください。

    (ただし新宿区では単身者への家賃補助があります)

    例えば東京都の場合は下記の所得基準が設定されています。

    • 2人:278万〜759.2万円
    • 3人:316万〜835.2万円
    • 4人:354万〜835.2万円
    • 5人:392万〜873.2万円
    • 6人:430万〜911.2万円
    参照:JKK東京

    詳しくは上記参考URLを見てほしいのですが、実際はもっと細かく区分分けされています。

    実際には各地方自治体ごとで申込み資格は異なりますので、お住まいの地域ごとで確認する必要があります。

    地方自治体に直接連絡するのが一番手っ取り早いですね。

    下記で一覧にしておきますのでぜひ参考までに。


    都道府県別特優賃問い合わせ先と物件検索

    ■北海道:
    北海道住宅供給公社
    スーモで検索

    ■青森県:
    青森県庁HP
    ホームズで検索

    ■岩手県:
    岩手県建築住宅センター
    センチュリー21で検索

    ■秋田県:
    秋田県庁HP
    ホームズで検索

    ■山形県:
    山形県HP

    ■宮城県:
    宮城県HP
    ホームズで検索

    ■福島県:
    福島県HP
    賃貸スタイルで検索

    ■栃木県:
    栃木県HP
    ホームズで検索

    ■茨城県:
    茨城県HP
    ホームズで検索

    ■群馬県:
    群馬県住宅供給公社

    ■埼玉県:
    埼玉県住宅供給公社
    ホームズで検索

    ■東京都:
    JKK東京
    ホームズで検索

    ■神奈川県:
    神奈川県HP
    ホームズで検索

    ■千葉県:
    千葉県HP
    ホームズで検索

    ■山梨県:
    山梨県HP

    ■新潟県:
    新潟県住宅供給公社HP
    ホームズで検索

    ■富山県:
    富山市HP
    ホームズで検索

    ■長野県:
    長野県住宅供給公社HP
    ホームズで検索

    ■石川県:
    石川県HP
    ホームズで検索

    ■福井県:
    福井市HP
    ホームズで検索

    ■岐阜県:
    岐阜県HP
    ホームズで検索

    ■愛知県:
    愛知県HP
    ホームズで検索

    ■静岡県:
    静岡県HP
    ホームズで検索

    ■三重県:
    三重県HP
    ホームズで検索

    ■滋賀県:
    滋賀県HP
    ホームズで検索

    ■京都府:
    京都府住宅供給公社
    京都市HP
    ホームズで検索

    ■奈良県:
    奈良県HP
    ホームズで検索

    ■大阪府:
    大阪府HP
    ホームズで検索

    ■兵庫県:
    兵庫県HP
    ホームズで検索

    ■和歌山県:
    和歌山県HP
    ホームズで検索

    ■岡山県:
    岡山県HP
    ホームズで検索

    ■鳥取県:
    鳥取県HP
    ホームズで検索

    ■島根県:
    島根県HP
    ホームズで検索

    ■広島県:
    広島県HP
    ホームズで検索

    ■山口県:
    山口県HP
    ホームズで検索

    ■香川県:
    香川県HP
    ホームズで検索

    ■徳島県:
    徳島県HP
    ホームズで検索

    ■愛媛県:
    愛媛県HP
    ホームズで検索

    ■高知県
    高知県住宅供給公社HP
    ホームズで検索

    ■福岡県:
    福岡県HP
    ホームズで検索

    ■大分県:
    大分県HP
    ホームズで検索

    ■佐賀県:
    潟}ベックHP
    ホームズで検索

    ■長崎県:
    長崎県住宅供給公社HP
    ホームズで検索

    ■熊本県:
    熊本県住宅管理センター
    熊本市HP
    ホームズで検索

    ■宮崎県:
    宮崎県HP
    ホームズで検索

    ■鹿児島県:
    鹿児島県HP
    ホームズで検索

    ■沖縄県:
    沖縄県住宅供給公社HP
    ホームズで検索


    一部の都道府県HPに記載がまったくなかったところは住宅供給公社または県庁所在地市区町村の公式サイトを掲載してあります。

    市町村別に問い合わせをかけてみても良いかもしれません。

    また空きが無いために募集が終了している場合もありますが、逆に空きが出れば入れる可能性があるということ。

    時間的に猶予が取れる場合は上記リンク一覧の自治体に連絡しておき、募集状況や入れる可能性、どれくらいの家賃帯になるのか、また審査基準などを事前にヒアリングしておくと良いですね。

    また高齢者向け優良賃貸住宅(高優賃:こうゆうちん)という助成制度もありますので、ご本人含めご両親が高齢になってきた方も一度検討してみると良いかもしれません。

    ■高齢者向け優良賃貸住宅
    https://www.ur-net.go.jp/chintai/whats/system/eldery/